~遠藤式子育ち理論研究所~遠藤さんの子育ち

遠藤式子育ち理論実践中の子育ち家族です👨‍👩‍👧

あえてやらなかったこと つい、やってしまったこと

先日のえんどうまめの会で話題にもなりましたが
新しい環境に馴染もうと
子も頑張っているこの時期は
どの子も家では甘えたくなるようです。
 
 
今から、丁度3年前、
うみくんが幼稚園に就園して馴染もうとしている頃に
母がついやってしまって
今だに忘れられないできごとがあります。
 
 
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うみくんが年少さんで入園した
3歳3ヶ月のできごとです。
 
まだ、排泄も確立できておらず
なかなか母から離れることができませんでした。
 
幼稚園へ入園し
毎朝、登園を嫌がるうみくんに対して
まねと指示出しで身支度を促し整えていました。
 
 
そんなやりとりが続いたある日のこと。
いつものように身支度の指示出しをすると
「エプロンきないー!」とうみくんが言いました。
「エプロンきないねー。はい、手をとおします」
と、言いながらうみくんの首にエプロンをかけて
手を通すように言いました。
 
両手をバタつかせ
「きないのー」と言ううみくん
「きないねー、はい、右手をとおします」と
母が右手を支えると
母の手をうみくんが振り払いました。
 
そんなやりとりを繰り返し
「お母さんがきせます」と
嫌がるうみくんの両手をエプロンに通しました。
 
その時です。
うみくんが今までにない大きな声を張り上げ
「きないのー」とエプロンを引きちぎりました。
 
そんなうみくんの左の頬を
母は思わずピシャリとはたいてしまいました。
 
 
一瞬、何があったのか分からず
ぽかんとしたうみくんでしたが
大声を張り上げ泣き叫びました。
 
泣き叫ぶうみくん
「はい、お鞄ねー」「はい、お帽子ねー」と
矢継ぎ早に指示出しする母に
うみくんは泣きながら身支度を整えて登園していきました。
 
 
-おしまい-
 
 
 
この時のことは今でも忘れられず
母の心に深く残っています。
 
まねと指示を繰り返しながら
毎日、20分かけて身支度を整えていたのですが
母も心の中で焦りを感じていたのだと思います。
 
 
そして、早く自立をさせなきゃ・・という思いも
どこかにあったのだと思います。
 
子育ちを修了したてで
子育ち理論の根幹をつかみ切れておらず
頭で実践しようと思っていた時期でした。
 
そんな矢先のできごとに
思わず手が出てしまった自分に
母親として取り返しのつかないことをしたと
うみくんを送り出してからしばらく泣いてました。
 
うみくんが帰ってくるまで気が気ではなく
このまま私から離れちゃうんじゃないか・・
うみくんの心を深く傷つけてしまった行為に
激しい自己嫌悪に陥ってました。
 
ですが、幼稚園バスから降りたうみくん
いつもと変わらず母に抱きつきました。
 
うみくんの泣きはらした顔をみて
「ごめんね。ごめんね・・」と
母も泣きながら何度も何度も
うみくんに謝りました。
 
 
そして、2日後のえんどうまめの会に
幼稚園をお休みして
うみくんと一緒に行きました。
 
その時はうみくんが一緒でお話しできなかったので
1ヶ月後のえんどうまめの会で
このできごとをお話ししました。
 
このことがあって
「幼稚園でのことは母から質問しない」
「幼稚園をお休みしたいときは休んでもいい」
このスタンスで母はうみくんの幼稚園生活を
見守ることにしました。
 
「つい、やってしまったこと」
この母の苦い経験が
その後のうみくんとの幼稚園生活の大きな糧となり
今の母のスタンスに繋がっています。