~遠藤式子育ち理論研究所~遠藤さんの子育ち

遠藤式子育ち理論実践中の子育ち家族です👨‍👩‍👧

子育ちとバリデーションと緩和ケア

子育ち講座で遠藤さんは、
42歳が人生の折り返しで、生れた地点へ戻っていくと、
お話しされます。
私はこの遠藤さんの生と死の位置づけは
ホント、理にかなっているなぁーと感じます。
 
 
 医療従事者である私は、
生と死は線上にあり切り離せないもの、だと思っていました。
でも、それは一直線状ではなく、どんな位置づけにあるのか、
自分の中でははっきりとせず・・・。
 
 
そして、遠藤さんの子育ち講座で、42歳の折り返しでUターンし、
死の獲得へ向け、子のようになる、幼子にかえっていく、と聞いて、
納得し腑に落ちました。
この子育ち的時間軸は的を得ています。
 
 
時間軸の割合は人によって、多少の違いはあっても
歳を重ねていくと、誰しもが幼子のようになっていきます。
歳とともに、今までできていたことができなくなり、
他者に委ねることも増えていきます。
 
 
 
 
この3月で、82歳になられたお義母さん。
10年前にお義父さんが他界してから、一人暮らしをしています。
毎日、同じ日課で過ごし、掃除、洗濯、炊事をこなし、
お買いものには原付でおでかけ。
町内会の仕事に日課の散歩に、氷川きよしくんの追っかけに!!
何かしら動いていて、歳を感じさせないお義母さんです。
 
 
そんなお義母さんですが、
最近、少しずつできないことが増えてきたと・・・。
お義母さんが、今持ち得るものを最大限生かして、
生活できるようできないところを補えたらと
海人とぉちゃんと話しています。
 
 
うみくんは、お義母さんをさりげなくサポートしてくれます。
車に乗る時は、ドアを開け、乗ったらドアを閉めてくれます。
シートベルトを忘れていると、
「ばぁちゃん、シートベルト」と、優しく指示出ししています。
階段では、さりげなく手をつなぎ、
段差があるところでは、ゆっくり歩きます。
うみくんエスコートは紳士的だね~」と、
お義母さんは目を細め、満面の笑みを浮かべます。
 
最近、少しずつ、うみくんがお義母さんに
近づいてきているな・・・、と感じます。
そして、いつか、うみくんがお義母さんより
年上になるんだろうな・・・、とも思います。
 
 
 
 
昨年、4月に70歳で他界した父はうみくんと同年代のようでした。
何だかとっても気が合って、ふたりでよく過ごしていました。
父もうみくんのことを、うみさんと呼び、
小人扱いはしていなかったようです。
床上生活を余儀なくされても、
父は自分の使える機能を活かし、療養生活を送っていました。
 
 
そんな、ふたりから、人生の最後まで現役なんだな~と、
痛感します。
「たより もりの」の 昼寝するお化け にありましたよね。
0tamisanも 実家のお母さんのこと 綴ってみえました。
私も、曽野さんの文章の後半に勇気づけられましたが、
父の療養生活を見守っていた私は、
0tamisanのこのブログの記事を
何度も、何度も読み返し、これでいいんだ・・と、
自分に勇気をもらえました。
 
 
藤さんの子育ち理論は子育てだけではなく、
介護へも当てはまります。
講座で遠藤さんから子育ちとバリデーションは似ていると
聞いていましたが
遠藤さんからご紹介頂いた
「ケアワーカーが語るバリデーション」を読むと
まさに、子育ちだな~と、感じました。
 
 
父の療養中、子育ちの概念が父との間にも成り立ち、
当てはまること、
緩和ケア病棟の主治医の先生から、
今後の病状と父への対応について
お話しがあった時、その内容が子育ちそのものであったこと。
 
 
そして、父との関わりも
子育ちのまね・指示・労いの日々であったこと、
妹との関わりは情動を出して説明する、
意を尽くして説明する繰り返しであったこと・・。
緩和ケアと子育ちも似ていました。
 
 
 
 
父との子育ちの日々、また綴ってみたいと思います。
 
 (3/18 お名前に誤りがありましたので訂正いたしました)