温故知新~趣~
うみくんとふたり、じぃちゃんの部屋を
掃除していた今日のできごとです。
「あー、今日、挨拶してなかったー」とうみくん。
「じぃちゃん、ばぁちゃん~。おはようー。ピース!」と
お空のふたりへごあいさつ。
うみくんの姿を見ていると
亡き父と過ごした日々がよみがえります。
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一昨年の11月初旬、吐血をし緊急搬送の父。
搬送された病院では厳しい宣告を受けていました。
ほんの3ヶ月まえまで
週課の買い出しに
一緒にでかけていた父。
まさか・・こんなになっているとは・・。
あの時の衝撃は今も忘れられません。
療養している父と私たち夫婦との日課を調整する日々。
いろんな方々に支えて頂きながら
幾度となく日課の調整を繰り返した日々。
アドバイスや励ましの中で
それぞれの日課を確保しつつ
日を追うごとに父は新たな家族になっていきました。
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厳しい宣告を受けながらも
限りある日々を自分らしく過ごし天命を全うした父。
うみくんはそんな父と共に
今も過ごしているように思います。
父の食事の配膳がお供えに
歯磨きの介助がお花の水かえに
おでかけ、帰宅時のハイタッチがお鈴へと変化しても
日々の生活の中に父の存在を感じているようです。
ふわっと風が部屋を駆け抜けると
「じぃちゃんが今来たね。
風になってありがとって言ってるよ」とうみくん。
姿なき父に想いを馳せながら過ごせるのも
日課があってこそなんですよね・・きっと。
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子育ち家族は十人十色。
うみくんの姿を垣間見ながら
海人とぉちゃんが鳴らすお鈴や
お線香の香りが漂うと
こんな家族もいいもんだなーと密かに思っています。
年の瀬の家しごとをしながら
ふるきよきことを伝えつつ
新たなことをうみくんから見出しています。