いつもと変わらず
今日は、父の命日です。
早いもので、あれから1年が過ぎました。
父が旅立ったあの日のように
今日も夏日のような日差しで、暑くなりました。
ちょっと、オセンチな母ですが、
うみくんは、いつもと変わらず過ごしています。
「今日ね、じいちゃんがお空にかえった日だよ。」
と、母が言うと
「あれ、じいちゃん、いつもいるよ」と、真顔で言いました。
そっかぁ、いつもいるんだね・・・。
少し、はにかんだ顔で、ピースサインを送る父の前で
うみくん、自転車にまたがります。
「お母さん見て、スゴ技」
得意げな顔で、たちこぎスタイル。
「おぉ~、なかなかやるね~」と、私が言うと
「じいちゃんもさ~、うみさん、なかなかやるね~って、言ってるよ」
と、父の声色をまねて言いました。
私は、フフフっと、笑いました。
うみくんがいてくれて、よかった~。
いつもと変わらぬうみくんに癒される母です。
「お母さん、じいちゃんって、とぉちゃんのじいちゃんでしょ~」
あれっ、うみくん、勘違いしてる・・かな・・?
「ばぁちゃんは、お母さんのでしょう~?」
えぇ~、うみくん、お義母さんが私の母親だと思ってる~?
まぁ、それはそれでもいいか・・・。
三姉妹で、男の子に恵まれなかった父は、海人とぉちゃんを
「自分の息子だ~」って、言ってよく連れ回していたしね~。
病院でも、息子だって思われてて、娘婿だとわかり
「えぇ~?!」なんて、ビックリされてたしね~。
なんか、ちょっと、思い出したよ~。
昔の懐かしいことも・・・。
何だか、うみくんの中に、お父さんがいるみたい・・だね・・。
私も、ふと、目を細めうみくんを見守る父の気配を感じました。
いつもと変わらぬ日常で、父に想いを馳せる1日です。