~遠藤式子育ち理論研究所~遠藤さんの子育ち

遠藤式子育ち理論実践中の子育ち家族です👨‍👩‍👧

B2講座:環境作りの方法論~空間・物質~

【空間】
●屋内
室内・体育館・ホール
●屋外□
庭・グラウンド・コミュニティ(社会空間・自然空間)

【-1~6歳】
家庭・保育園:「室内」と「庭」
→歩けるようになって「コミュニティ」

幼稚園:「室内」→教室「ホール」→体育館
「グラウンド」「小さな庭」は学校のミニ版的な存在
幼児期の生活を確立するべき時期は家庭に近い環境が望ましい。
 
【6才~9.5歳】
学校:教室・体育館・グラウンド

【9.5歳~】
社会空間・自然空間
・自然空間の例:キャンプも子どもだけで参加する。
※ここでいうキャンプは町おこしのための
リゾートキャンプ(自然のなかのホテル風)や
オートキャンプではなく
自然の中の何もない不便なところで
飯盒炊爨をすることをさす。
<社会空間の一例>
友達同士で祭りに出かける、買い物に出かける
※5才過ぎると一人で買い物に出かけたりする。
小人扱いをしているとびっくりするが、個人扱いに変更するタイミングでもある。
 
小人扱い:外に行くときは必ず一緒。
個人扱い:一人で行ってもいいけれど
行き先は必ず伝えて欲しいと言うこと。
(指示を受けて行き先を伝える)
大人扱い:どこへ行くかを言わずに行ってもよいが
そう指示しなくても行き先を伝える。(主体的に行き先を伝える)
 
【おもちゃ空間】
①台所か居間の一番見通しのいいところに場所を決める
②カーペットを入れる
③高さ60センチ程の背板のない棚を立てる
歩き始めるまでは固定以外の場所がタオルでカーペットとする
④台所空間、ままごとテーブルを入れる
⑤人形ベッドをいれる
⑥ついたてをたてる
⑦屋根をつける

【机上空間】
・机(90×60センチ程度は必要)をおく。
→広げた方が作業がしやすいためで
たいていダイニングテーブルということになるが
継続性を考えると机上専用があると理想的。
・置き方:壁を背をして周りが見えるようにする。
壁に向かうと孤独に耐えられないの座り続けることができないため。
・机上空間(遊び空間)
→4年生くらいで学習机を用意するといったり来たり
→13才くらいで学習机に向かう(学習空間)へと
意識的にはっきりと遊び
→学習とつながっていく環境設定をする。
これによって学習スランプに陥った時、立ち直りやすい
学習は元々遊び
(純粋に絵をかいたり字を書いたりして楽しんでいた)
であったことに立ち返れる。

例:スポーツ選手がスランプに陥った時、小学生くらいの時に
純粋にスポーツを楽しんでいたことを思い返し
立ち直っていく過程と類似。
 
【物質】
・材料と道具に分かれている。
例:台所で言えば、冷蔵庫・ガス台・調理用具・ちゃぶ台
食器は道具(便利にするためのもの)。
米・水・肉や野菜など食材が材料。
食事をするのに材料と道具のどちらが必須かは一目瞭然。

読書の材料 ※参考資料madam donguriさんの
「材料としての本」より
クマのプーさんプロイスラーのクラバートなどは、
文学作品なのでカチッとしている「道具」のような作品。
「材料」であり、自分の頭の中でどうにでも組み立て直せる。
どっちの方が大事かと言えば、「材料」の方が大事だったりする。
マンガにはそれを元に自由に組み立て直す思考が働くので
理論上は想像性豊かな(頭がいい)子になりやすい。
(頭がいい=コツコツやれる&考える枠組みができているということ)
 
・おもちゃは壊れた方がいい。
壊れないと、本人の成長を引っ張ってしまうから。
しかし、おもちゃは壊れないので
親が状況に応じて隠居させる必要がある。
駄おもちゃが壊れると、それは材料になり、
子は自由に組み立てなおす。

・シュタイナーは手仕事を非常に大事にしている。
手芸屋さんは材料の宝庫。
自然も材料の宝庫であり、道具を持って入るもの。
今盛んにおこなわれているワークショップは4歳過ぎたら
積極的に参加するのもよい。
お子さんお断り、というところもあるかもしれないが、
机上空間で慣れているので
「うちの子は大丈夫ですから」と断ってから
一緒に参加するのも一つの手。

おもちゃ空間(やりたい放題でよい空間)に
ビーズを入れるとばら撒くが
机上空間(ルール通りにやる空間)に置けば黙々と糸通しをする。
空間によって認識を分ける経験をしているからこそできること。
 
※Fさんの講座録から引用し作成しています。