~遠藤式子育ち理論研究所~遠藤さんの子育ち

遠藤式子育ち理論実践中の子育ち家族です👨‍👩‍👧

C講座:おもちゃとおもちゃ以外の定義②

【操作形おもちゃ】
身体の基本的部分の動きを繰り返しながら
できるようになっていくもの

【操作形前期】=材料と道具が一体化している
●ベビーボール(ニキティキ)は5つの玉が材料で、
上部の木の部分が道具。
赤ちゃんは口に入れて物をなめまわすと
滑舌がよくなるとされている。
誤飲の心配がないので、極めて優秀なおもちゃといえる
(遠藤さんイチオシ!)

●ドリオ(玉が材料で棒が道具)
●ベルロール、すずのガラガラ(中の鈴が材料で、外側が道具)
※1才くらいから材料と道具が分離し始める。
【操作形後期】=上げて落とす、縦方向・横方向の繰り返し動作
つまむ・距離感をはかってそこに置く
手を離す・眼と耳で追う・またつまむの繰り返し
<横方向のおもちゃの例>
シロフォンの付玉の塔
( 金属球が小さいので気を遣うが、シロフォンの音色で一番人気)
トレインカースロープ・スロープ人形ニックスロープ
・・・色々なバリエーションでスロープを落ちていく部品たち。
赤ちゃん用のおもちゃとして最高。
おもちゃとしては高価なものではあるが
誕生と共に成長の歩みとして長く使えるものである。
また、おもちゃとしての役目を終えたら、
オブジェとして玄関に置いたりしても楽しいもの
遠藤さんイチオシ!)
※「手を離す」ことは意外と難しい動作のひとつ。
シロフォン付き玉の塔を最初に扱う子は
手の中に握った玉を穴に押すしつける様な動作をする。
そのを繰り返していくうちに指先でつまめるようになっていく。

・エデュコチェーンは「はずす」「つなぐ」ができるため
チェーンリングではできない組み立て感が味わえる。
赤ちゃんの歯固めの役割もなすもの。
 
◆戸外遊び:バランス遊びが豊富
ケガするリスクも高いのだが
バランス感覚を育む典型が木登り
壁の上を歩く、タイヤ跳びなど・・・

※室内遊びで同様のバランス感覚を育めるものがビリボと木馬。
木馬は場所をとるし、大きくなると置き場に困るので
手軽なのはビリボ
<バランス遊びの例>
●ハイハイ時期:伏せた形で上に乗っかるなど
●あるき始め時期:ひっくり返し、中に入って転がるなど
●4才位:お尻を中に入れて、手足を伸ばし
グルグル回転するなどしながらバランス感覚が鍛えられる。
(畳が擦り切れるほど回ったりもする)
ビリボは目玉が特徴的
乳児期に自閉的傾向があると目が合わないことがある。
じっと見つめて子と目が合うか否かが判断基準になったりもする。
※ロディは室内遊びではなく、体育館遊びである!
全国の児童館は体育館遊びを作っているが、室内遊びは少ない。

◆単純繰り返しのおもちゃ
ハンマートーイ・・・目標物を定めてたたく。
 
【再現形】
生活体験・・・ままごと(1才くらい~)
◆育児体験・・・世話遊び(2才くらい~)
◆社会体験・・・役割遊び、集団遊び(3才くらい~)
生活体験と社会体験では同じものを使う=台所のままごとが厨房になり、
コックさんとウェイターとお客さんという役割になる。
お客さんのテーブルを机上空間の机を使ったりする。
3才くらいになると机上でも十分遊ぶようになっているので
机上でメニュー表や料理を画用紙や折り紙など
作っておいたものをレストランごっこで使ったりして
机上空間とおもちゃ空間が連動する。

<ままごとセットの揃え方のおススメ>
・アスコ(一番使いやすいが高価)
クライン、TKのままごとセットなど
基本の物を揃えること。
鍋やフライパンなどは実際に材料を入れて
混ぜたりできるような大きさと深さがあるものが望ましい。
西洋のメーカーの物なので、日本風にする小物類は
100円ショップを利用するのも手である。
もちろん、すべて100円ショップでも用意しても
構わないが結構、大変で根気がいるかも・・・。
100円ショップにあるものは、製品として弱かったりするために壊れたりするがそれでいい。
子は「やりたい放題」にした結果「壊れた」ということを体験するきっかけとなるので。
 
※生活のなかで洗濯板で靴下などを洗う体験もあるといい。
子育ちは「人類の進化に学ぶ育児」なので、
洗濯機にポンと入れるだけでは本質が分からない。
トイレも汲み取り式のものを体験してみると
実際に自分が排泄したものがどうなっているかというのを
知ることができるのでそのような機会を
意識的につくれるとよいのでは。

 
世話遊び
・人形とセットで「寝るところ」を作る
(お人形をお世話することが有意義なものになる)
「寝るところ」は布団だとバラけてしまうので、ベッドがよい。
ベッドでなくても丈夫な箱。上にかけるものは布でよい。
<世話遊びの基本アイテム>
バギー・おぶいひも(バッテンおぶいひも・スリングなど。)
布類・おしめなどは布で作る
 
<人形の揃え方>
◆0才代:足のない人形から入る
◆1才位:足のある20センチ前後
 顔のしっかりしているスリーピングベビー
◆2才位:ソフトベビー
◆3才前後:40センチのウォルドルフ人形を作るのがおススメ。
◆5才前後:着せ替え人形
 
役割遊び
◆レストランごっこ:ままごと遊びを子が転用していく
親は何か足りないと思えば追加していけばよい
◆お医者さんごっこ:TK社のお医者さんセット、エルフの白衣
◆美容院ごっこ:TKのものや、100円ショップでも。
※再現形おもちゃは100円ショップのアイテムで充実する。
 
【構成形】
ドールハウス・レール列車・積木(フレーベル)
街づくりの積み木
(うさぎ・馬・牧場・一番大きいのはBJのアムステルダム

・最近よく使われるようになった「カプラ」はオブジェ性が強く
ルーブル美術館に展示されたりする。
遠藤さんのいう「物語性の強い」おもちゃは
子の内部に物語を作っているため、
外からでは見えないので展示のしようがない。
展示するとしたら、ガラス越しに遊んでいるところを
ライブで見るような形など。
人に見られている中で自由に遊ぶ、という
体験がプレッシャーに強くなる子を育てる。
子育ちっ子は練習はのらりくらりやっているような子でも、
本番はピシッとやったりする。

積木について
【フレーベル系】算数である
・基本の積み木
短辺(横):1
長辺(縦):2
高さ:0.5
で構成されている。
子は遊んでいるうちに自らその理論を
感覚的に身につけていく。

基尺の基本は10/3(3つ合わせると10センチ)
4センチ(最も一般的)、5センチ

最高峰はネフ(ニキティキ)の積み木。
※積み木のいいところは一瞬で元に戻るところ(おもちゃの本質)
レゴは完成品として壊せないとこもあるので
新たに購入しなければならなくなることもある。
 
フレーベル系とシュタイナー系(無機的なもの)に
材料を融合させることによって
生命が吹き込まれるような感覚で生まれ変わる。
 
※Fさんの講座録から引用し作成しています。