~遠藤式子育ち理論研究所~遠藤さんの子育ち

遠藤式子育ち理論実践中の子育ち家族です👨‍👩‍👧

C講座:おもちゃとおもちゃ以外の定義①

構造形の基本
・「物語性の強いおもちゃ」と
「オブジェ性が強いおもちゃ」の
二通りあると考えている。

【物語性の強いおもちゃ】
ドールハウス・・・家族の物語
※家族体験のない子は家族関係のある遊びを
しないことが多いとも言われる→療育の介入:箱庭療法など
・レール列車・・・都市交通、道路
・・・構造物、積木と街づくりの積み木
積木には指導者が必ずいるのだが、それは自然発生的にはやらないため。
日本の建造物の構造がレンガ造りでないために、日常的に目にする機会がない。
そのため、日本人にはそぐわない傾向にあるとも考えられる。
 
レゴ=積み木の進化形
LaQ=提灯・障子・ねぷたに類似し日本的
※遊びは文化や伝統から発生するもの。
上棟式などを目にする機会のある日本人には
組み立てると椅子になったり家になったりするものの方が
合っているように思われる。
 
・街づくりの積み木でレール列車や駅・遊園地を作り
ドールハウスから出発した人形が電車に乗って遊園地に行き
遊んで帰ってくる・・・という物語を構成していく。
 
材料と道具の区別
◆材料:使い方がない(おもちゃとして本質的)
圧倒的に使えるのは花はじきとチェーンリング。
親側で長さを調整できる
0~1才代は花はじきとチェーンリングをつなげる。
口に入れなくなったらバラバラにする。
例:地域に出た時に拾ってきたものは
全部材料として6年間貯めておく。
5才以降位で工作台(5歳前でも良いが、ケガをする確率は高くなる)を
準備し、そこで釘を打つなどして何かを工作する材料となる。

◆道具:使い方がある

◆おもちゃとおもちゃ以外◆
・おもちゃ:やりたい放題にするもの
・おもちゃ以外:大切にするもの
 
遊びの形の分類と各々のおもちゃ
◆材料
・おもちゃ:使い方が無く、やりたい放題にするもの 
例:チェーンリングや花はじき・フェルト玉・貝殻
・おもちゃ以外:使い方が無く、大切にするもの   
例:水
◆道具
・おもちゃ:使い方が有り、やりたい放題にするもの 
・おもちゃ以外:使い方が有り、大切にするもの
※長く使えるおもちゃは子の成長に応じて
使い方を変えていけるものであるため
作りがシンプルなので材料っぽくなる。
例:ビー玉やビルディングビーカー
 
空間別
・室内 ・・・腕から指先までの動き
・庭
・体育館、ホール
・グラウンド
・コミュニティ(地域社会)
・社会空間
・自然空間
※本来であれば、それぞれの空間別におもちゃの分類があるのだが
講座では室内空間のみとする。
 
 
◆勉強空間◆
5才くらいになると机上で「勉強ごっこ」が始まる。
ごっこ」は遊びの延長で強制が働かない自由な空間なので
子は学校での学習を心待ちにするようになる
その後、9,5才で学習机(生涯使えるものがよい)を準備し
13才でリビング以外(寝室など)に設置することで
勉強空間へと移行していく。

◆仕事空間◆
なくても生活には支障はないが、敢えて作る空間のこと。
「仕事」とは基本的に自分で見つけて作るものであるので
この空間が将来の「仕事」につながるものとなる。
例:プランターで植物を育てる。犬や金魚を飼うなど

◆自然物の分類◆
どんぐりなど壊れにくいものはおもちゃ空間で
まつぼっくりなど加工しやすく壊れやすいものは
机上空間に置くとよい。
※まつぼっくりでオーナメントを作ったり、卵の殻で絵を描いたりできる。
おもちゃ空間は加工できる場ではないので一定のルールを身につけると
自由度が高い机上空間の方が断然、面白くなる。
おもちゃ空間はやりたい放題できる自由な空間のようでいて、制限がある
※ボールの例
室内で弾むものを置くと走り回ることになるので
室内に準備するボールは弾まない物で
外で使うボールは弾むものにすること
 
<1才くらいからのおススメ絵本>
松谷みよこ作の「いない いない ばあ」 「いいおかお」
かがくいひろし作の「だるまさんが」シリーズ
いずれも繰り返しがベース
(詳しくはF講座にて)
・室内遊びの動きは腕から指先までとしている。
さらに、子育ちでは「秩序性」を大事にしている。
家のなかにブランコを設置すると
子が室内遊びと戸外遊びの混乱が生じやすいので
室内でのブランコの設置は好ましくない。
 
 
※Fさんの講座録から引用し作成しています。