~遠藤式子育ち理論研究所~遠藤さんの子育ち

遠藤式子育ち理論実践中の子育ち家族です👨‍👩‍👧

子育ち的日課は夜の儀式から

日課は夜からはじまる?!】
 
子育ち的日課は夜の儀式からはじまります。
大抵の日課は朝からのスタート、起床時からはじまるので
私が日課のお話をすると
皆さんが一様に
「えぇー」とおっしゃるのです。
そして、さらに

起床時に親が起こさない

と、お話しすると
今度は怪訝そうなお顔になられます。
 
講座で遠藤さんは
「20時に就寝する日課を設定し、
10時間確保すれば、6時に勝手に目が覚めてくる」
とお話しされます。
 
なので、子育ち的には
起床時に
親が起こさずとも起きてくる
ということが可能だということなのですが
 
果たして本当にそうなのでしょうか・・?
 

キーワードはメラトニン

 メラトニンって何?
メラトニンとは、脳の松果体という部分から分泌される
ホルモンです。
体内時計に働きかけることで眠りへ誘う作用があり
「睡眠ホルモン」とも呼ばれています。
 
このメラトニンは、太陽の光を浴びると
体内時計でリセットされ分泌が止まるようになっているのです。
 
さらに、このメラトニン!!
朝の起床から14~15時間すると
再び体内時計によって分泌が開始されるので
私たちは眠気を感じ睡眠へと導かれていくことになるのです。
 

メラトニンは光に敏感

ですが、このメラトニン
非常にデリケートなのです。
 
光に敏感であるため明るい光をキャッチすると
すぐに分泌が抑制されてしまうのです。
※最近の研究では、300ルクス程度の光でも
長時間浴び続けるとメラトニンの分泌が抑制されることが
分かってきました。
 
一般的なリビングの明るさは500ルクス程度で
コンビニの明るさは1,000ルクス以上もあるのです。
 
さらに、パソコンやスマートフォン、テレビなどの
デジタル機から発せられる青色光(ブルーライト)も、
メラトニンの分泌を抑制してしまう悪しきものなのです。
 

副交感神経のバランスを乱さない!!

私たちは「眠るぞ!」と布団に入っても
自分の意志では眠りにつけないものです。
なぜなら・・睡眠は自律神経の仕事だからです。
 
交感神経が優位な日中の活動的なモードから
夕方から夜にかけて
副交感神経というリラックスモードへと
切り替わることでメラトニンの分泌が高まり
眠りにつくことができるのです。
 
ですから、交感神経が優位なモードで
布団へと潜り込んでも眠りにつくことができないのです。
 
このように、睡眠は自律神経の仕事となるのですが
副交感神経が優位に働くような環境を心がければ
いつの間にか眠くなる・・ということが可能になるのです。
 

子の人生に最も有利なこと

子育ち的日課で過ごし
3歳頃である程度の日課が安定している子は
「夜更かしするー」と、本人がいくら起きていたくても
魂と身体の方が寝ることを要求するので
どんなに頑張っても眠りについてしまう身体へと
体内時計がセットされてしまうのです。
 
意識では起きていようとするのですが
電池切れのように
突然バタンと寝てしまうような寝方をするのです。
 
 
ですから、子育ち的日課
「自分一人で目を覚ます」ことを繰り返していくと
思春期頃には自分で起きる時間を
コントロールできるようになっていくのです。
 
 
しかし、日課がなく生活のリズムが整っていない子は
夜も交換神経が優位な状態にあることが多く
自律神経のバランスの悪い習慣へと
誘われてしまいやすいのです。
 
一度乱れた体内時計を修復するには
約1日かかるといわれています。
 
ですから、常にリズムが乱れた状態で生活していると
体内時計が修復できず
昼夜逆転という現象に陥るのです。
 
さらに、リズムが乱れた状態は
心身の不調をきたしやすく病気にもなりやすくなります。
子の人生にとって最も有利なことは
自分で起きる時間をコントロールできる身体を持ち得ていること
なのかも知れません。
 
 
以上のことから、
子育ち的日課である
「20時に就寝する日課を設定し10時間確保すれば、
起床時に親が起こさずとも起きてくる
6時に勝手に目が覚める」
ということが可能になるといえるのです。
 
 

メラトニン分泌のポイント◆

●夕方以降は、テレビやパソコン画面を見過ぎないようにする
●少なくとも就寝1時間前には白色の蛍光灯を消して、
 50~150ルクス程度のオレンジ色の暖色照明や
 間接照明に切り替える
 就寝の1時間前からみないようにする
●睡眠時は、部屋の照明や豆電球を消して真っ暗な状態が望ましい