~遠藤式子育ち理論研究所~遠藤さんの子育ち

遠藤式子育ち理論実践中の子育ち家族です👨‍👩‍👧

B1講座:日課へのアドバイス

起床時に親が起こさないということ
・7時起床では遅すぎる←始業時間に頭が働かない状態
学習は「授業時間内で理解する」ことが一番効率がよい。
ただし、「授業中のことは授業中に理解する」ことは
子の領域であり、親は関与できない。
親が関与できるのは、始業前に脳が
完全に立ち上がっている状態を作ることのみ
(=始業前2時間に目が覚める環境を設定する)ことだけ。
・20時に就寝する日課を設定し、
10時間確保すれば、6時に勝手に目が覚めてくる。

・「自分一人で目を覚ます」ことを繰り返していくと、
思春期頃には自分で起きる時間を
コントロールしていくようになっていく。
そのことはその子の人生にとって最も有利なこと。
(自分で起きる時間をコントロールできるので、
旅行にいくなりホームステイするなりしても
目覚まし時計がいらない身軽だし自信を持てる子になる)
               ↓
・表面上の自信(=自己肯定感を持っている子は周りを見下す)
ではなく、
もっと奥深い「無意識の自信」
(=自分は全てのものの中で生かされており、
すべてのものと繋がっているという世界に対する信頼感を持てる
→安定的に生きていける)を
育む一つの過程になっていると考えている。
・子は大人と一緒には寝ない。
昔の様に19時半頃に「子どもはもう寝る時間だ」と追いやられ
20時位に眠るのが理想的。
大人の時間はその後も継続する。
大人の時間は神秘的であり、子は「早く大人になりたい」と
憧れをもつ。
 
※子育ち合宿では、5年生(9.5歳すぎたら)になったら
大人の時間に参加していいということにしている。
日課が安定している子は、意識はいくら起きていたくても
魂と身体の方が寝ることを要求するので0時位には寝てしまう。
          ↓
意識は起きてようとするが、電池切れのように
突然バタンと寝てしまうような寝方になる。
そのくらいバランスがよい。
バランスの悪い子は意識で「起きていよう」とするので
いつまでも起きているような状態になってしまうが
それをつづけると過労となり内臓を壊し、病気になってしまう。
一人寝を見据えた眠りへの導入の工夫
①ろうそくをつけて電気を消し、眠りの儀式の始まり。
②布団に入ってお話。
③布団から出てろうそくを消す
④一緒に布団から出てろうそくを消す
⑤抱きしめる
⑥子だけ布団に戻る
⑦眠るまで一緒にいる。
→マッサージ・テルミー・わらべうたなど
※わらべうたは聞きなれない子は嫌がる。
それは、魂に染み込む分だけ聞きなれないと「怖い」
(自分がさらけ出されて無防備になると感じる?)という子が多い。
嫌がってもルーティンとして歌ってあげて
「やめて」と言われたらやめることを繰り返す。
すると、だんだん聞けるようになる。
 
18時に決まったテレビ番組をみたい場合。
・録画しておいて自由時間にみるやり方
・その時間に見たいのであれば、
本来18時以降にやることを前倒しでやっておく。
先にご飯を食べるor風呂に入ってしまうなど。

日課の安定は1歳半くらいまでは子が作る日課
母親は全面的にそれに合わせていく事になる。
母親は「自分の日課」はある状態で、我が子にその時間を
ほとんど使ってあげなければならないので、
「自分の日課」はないように思えるが、あるという前提。
(自分の領域)

歩き始めくらいからは母親の方が日課を手当してあげて、
自分でやることが増える(子の領域)につれて
母親は「自分の日課」を戻していける。→子離れの第一歩。

日課の概念には「子離れ」「親離れ」は必要ないのだが
これが問題になるのは、
「自分の日課」も「子の日課」も一体化(癒着状態)から。
・「父親の日課」「母親の日課」「子の日課」がそれぞれあり、
家族はそれぞれに思いを馳せることにより家族になる。
【1歳過ぎ~5歳くらいまで】
母親の手当てする日課に沿って日々を過ごしていくと、
5歳くらいになると「これだけはしたい」
(このTVだけはみたい、など)という要求が出てくるようになる。
こうなったら相談しながら日課を決める。
           
・「6時前には起きるために20時前には布団に入る」は譲らず、
そのためにどうするか相談する。
(親は色々な提案の引き出しを持って臨む)
親は子が決断するのを手伝う存在であり、
子は自分で決めたことはやるし、
決断と行動は本人に任せるということと矛盾しない。

・親は提案を出すけれど、強制はしない存在だと感じれば
子は何でも相談するようになる。
愛情ゆえに無意識の強制するのは最悪。
自分で決めたことではないので結局やめてしまう。
子が選択したことが親が考える最良の方法論ではなくとも、
「子が決めた」(決断と行動は本人に任せる)ことに意味がある。
6歳ころの父親の出現について(父親のフェードイン)
・子は何でもマネで返して教えてくれない母親では満足しないようになり、
父親の出現を望む子の要求を待てばよい。
・子の要求に答えていく事が父から父親になっていくこと。
(思春期(10~15歳の身体の成長と心の成長バランスを崩す時期)の
父親の子への対応の仕方は簡単で、
「頼まれたことだけやる」
「頼まれない事はやらない」これに尽きる。)
・母親に要求してきたことも
父親に振った方がいいことは父親に振る。
「お父さんに頼んでやってもらって下さい」
(母親による父親の指名)と言う。
        ↓
子は頼んでやってもらったことについては、素直に感謝する。
頼まれないことを勝手にやると同じ事をしたとしても怒る。
子は本来的に「親に感謝したい」と思っている存在。
それなのに頼みもしないことを勝手にやられると怒るしかなく、
ここで自己矛盾が起こるので悩む。
(父親は母親から指名されないと「父親」になれない存在。
だから無意識部分で不安であり、つい子にちょっかいを出すもの)
母親は父親に対して、
「あなたはどっしり構えていて。
自分では満足できないような要求
(知っているくせに!ちゃんと教えて!という子の姿)があれば
あなたに振るから」とあらかじめ言っておく。
それによって父親はある程度の安心感を得られるので、
余計なちょっかいを出さずに子に嫌われない。
 
・父親は頼まれたことだけやって、
頼まれない事は「見て見ぬふり」をする。
親は決めてしまう存在ではなく、決断を手伝う存在。
母親は見守り、肯定的指示を出す存在なので口うるさい。
ただし肯定的であるために、子は歪まない。
・5歳すぎ頃にで「なぜ?」という時期が来る。
つまり説明をした方が動く時期が来るので、
父親を指名し「この人に説明してもらって」という。
もちろん母親が説明する場合もあるが
基本的に「説明」は父親の役割であることは意識する。

・9.5歳で母親は卒業&父親宣言を迎える。
母親:卒業宣言(私は「親をやめて母になっていきますよ」という
主体的な決意表明)をしてもよいし、フェードアウトでもよい。
※母親卒業宣言はあくまでも、母親自身に対する決意表明であり、
これ以降日常的に子への接し方をガラッと変える
(指示を出さなくなるなど)というわけではない。
子に対して責任を持ち続けることは変わらないので、
これを受けて子がどう思うかはその子次第。
そういう意味で子に責任を押し付けるような
(しっかりしなさいよ!という言動や雰囲気をもつ)
1/2成人式は好ましくはない。
 
父親宣言:二人っきりの旅(二泊以上)をするのが望ましい。
その旅計画は子が立てて、その手伝いを父親がする。
兄弟の場合、上の子の時は下の子はうらやましがり、
下の子の時は上の子がアドバイスをするようにもなる。
 
 
※Fさんの講座録から引用しています。