~遠藤式子育ち理論研究所~遠藤さんの子育ち

遠藤式子育ち理論実践中の子育ち家族です👨‍👩‍👧

託児での子のテリトリー

一昨日は、託児のお仕事でした。

地域の福祉子育て関連で
1歳~3歳ぐらいの月齢のお子さんを
約3時間ほどお預かりする託児でした。

私は1歳9ヶ月の男の子を
お預かりしました。

男の子はお母さんから離れる際に大泣きし
お母さんにしがみついて離れようとしませんでした。
ぎゅーとお母さんの洋服を握り
離そうとしないその姿に
何ともいえないいじらしさを感じました。

母から引き離されて
私に抱かれながら大泣きするその子の姿に
「これから3時間大変よー」と
声をかけてくださる託児者の方も見えましたが・・(苦笑)

私はその子をぎゅーと抱きしめながら
即興で自作したわらべうたもどきを
そっと耳元でささやくように語り唄います。

しばらくすると、泣き声のトーンが段々
と小さくなりました。

私の腕をぎゅーと握りしめながら
口をへの字にし声を押し殺しながら
時折、思い出したかのように涙を流していましたが
1時間ほどすると目の前にある
おもちゃに手が出るようになりました。

私に対面で抱かれていたその子が
私の膝で「お母さん椅子」 スタイルで
おもちゃで遊べるようになりました。
ですが、まだ、私の膝の中から
出ることはできません。

また、少しすると
私の膝から出て離れたおもちゃを取りに行き
私の膝へと戻ってくる、そんな状態を繰り返し
おもちゃで自ら遊ぶようになりました。

またさらに少し時間が経過すると
部屋の中を一人でウロウロするようになりました。
私はその子の後ろを子育ち的散歩スタイルで
見守りながら後を追ってあるきます。


私は託児でも遠藤さんが講座でお話される
「散歩をしながら半径500mの地図をつくる」
「これが子のテリトリーになる」
このプロセスを意識しています。

託児の部屋である空間が
このプロセスの縮図として
その子のテリトリーになっていく様を
託児の場を通じて実感し
託児の場でも成り立つと感じているからです。

これは、私の私的な見解ですが
お母さんからお預かりした第一託児者が
お子さんを対面でぎゅーと抱きしめることで
その子のテリトリーになるのではと思うのです。

ぎゅーと対面で託児者に抱きしめられながら
その子が自分なりに折り合いをつけ解決していく術を
託児者はそっと傍で見守る、のだと
託児の場を通じて、そう感じています。

第一託児者がお子さんをぎゅーと抱きしめるか否かで
その後のお子さんの様子もかなり違ってくるのです。

一昨日の託児では
その様子も垣間見ることができ
やっぱり、子育ち的託児だなぁーと改めて思う私です。