~遠藤式子育ち理論研究所~遠藤さんの子育ち

遠藤式子育ち理論実践中の子育ち家族です👨‍👩‍👧

泣きやむまで傍にいること②

昨日は子育ちOB、Hさんの
わらべうたのあとに はじまる
月1で開催している子育ちのフォロー会、
えんどうまめの会でした。
 
今年受講中の方と来年度の講座を受講予定の方が
メインの会になりました。
 
昼食を終え
3歳から1歳くらいのお子さん、6人ほどで
Hさんが持参されたおもちゃ空間で
遊んでいた時のできごとです。
 
今年受講生のSさんのお子さんのHちゃんが
初めて会にいらした方の3歳になるお子さんと
おもちゃの小競り合いになりました。
 
Hちゃんは大声で「わぁーん!」と泣き叫び
その場で遊んでいたお子さんの行動が
ピッタっと止まりました。
 
話している私たちも
一斉にHちゃんに目をやります。
 
小競り合いをしていた3歳のお子さんは
微動だにせず立ち尽くし
泣き叫ぶHちゃんと大人のたちの様子を伺いながら
ばつの悪そうな顔でお母さんに目を向けました。
 
 
HちゃんはSさんの傍で
ひたすら泣きじゃくっていました。
 
そんなHちゃんに対して
Sさんは声をかけるわけでもなく
べたべたとあやすわけでもなく・・・。
 
Hちゃんの様子に時折、うなずきながら
ただただじっと、
泣きじゃくるHちゃんの傍で座っていました。
 
しばらくすると
Hちゃんの声がシクシク泣きになり
泣き声がおさまると
何事もなかったように
おもちゃ空間の輪の中へと入っていきました。
 
-おしまい-
 
私はこの光景を垣間見て
事の成り行きに目が離せなくなり
さりげなく様子を見守っていました。
 
私は、我が子を全身でありのまま受け止めるSさんの姿勢に
子が目に見えない覆いのような物で包み込まれる、
母に抱かれるようなそんな心地よさを感じていました。
 
 
そして、事の成り行きを見届けたあとは
これぞ!子育ちー!と、胸が熱くなっちゃいました~!!
 
この何とも言えない絶妙な距離間は
おふたりの関係性がなせる技なんですよねー。
きっと・・・。
 
そして、私が思い返していたのが
「たより もりの」の№229に掲載された
「叱る力」。
 
「子供が泣くにはそれ相応の理由があり、
その解決には、自分なりに納得しなくちゃ、
解決に至らず、次に進めないわけだ。」
「口出し無用。さりとて絶対に見放したりしない。」
 
まさしく、HちゃんとSさんの絶妙なこの距離間ー。
坂田さんの言葉が胸にしみわたります・・・。
 
 
むやみやたらに大人が介入しなくとも
子は子の力で自ら乗り越えていくのだと
改めて実感する私・・・。
 
母は忍耐と寛容、そして祈り・・・。
子育ちの奥深さをしみじみ感じた会になりました。
 
 
 
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