物語を語り返す③
先週のことです。
布団の中で寝る体制にはいり
今日の物語を語ろうとする母に
「今日はうみくんが物語するわー」と言いました。
「わぁー、うみくんがするのー!
楽しみー!!」と母は答えました。
そんな母の言葉にはにかみながら
うみくんはゆっくりと語りはじめました。
「ある日のことです。
種が落ちていました。
その種をうえてみると、芽がにょきっと出てきました。
でもー、すぐに、枯れてしまいました。
また、種が落ちていました。
また、種をうえてみると、芽がにょき、にょきっと出てきました。
ですが、また、枯れてしまいました。
また、また、種が落ちていました。
なのでまた、種をうえてみると
芽がにょき、にょき、にょきっと出てきました。
とっても綺麗な芽でした。 おしまい」
と、うみくん。
語り口調も優しくて母は思わず聞きいってしまいました。
「わぁー、素敵ー」と母が言うと
「これ、今、うみくんがつくったのー」と
嬉しそうに言いました。
以前にもうみくんが自分の物語を
語り返すことはありましたが
自分でつくった物語を語ってくれたのは初めてでした。
うそであって、うそではない
眠りについた母でした。
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