~遠藤式子育ち理論研究所~遠藤さんの子育ち

遠藤式子育ち理論実践中の子育ち家族です👨‍👩‍👧

幼稚園おやすみする~③

うみくん、お母さんと暮らしたかったの」
「ただそれだけだったの・・・」
 
うみくんが何事もなかったかのように幼稚園へ
登園していたある秋の日のこと。
 
朝の日課で過ごしていたうみくん
登園準備の身支度を整えながらぽつりと言いました。
 
うみくん、お母さんと暮らしたかったんだね・・・」
そう言うと母はうみくんをぎゅーと抱きしめました。
 
あの時、うみくんを抱きしめた時の何とも言えぬ切なさ・・・。
今でも覚えています。
 
うみくんを抱きしめた感触を振り返りながら
いろいろんなことを想い出します。
 
 
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うみくん、「幼稚園おやすみする~」と言う時に
「幼稚園にいきたくない」とか「幼稚園がいやだー」とか
一度も言ったことがありませんでした。
 
これは年少さんでも年中さんでも一緒でした。
 
さらに、人がいやだとか、こんなことがいやだったとかも
言ったことはありませんでした。
 
幼稚園をお休み中は
母と一緒に休日の日課で過ごしていました。
 
日課の家しごとにも積極的でした。
掃除、洗濯、炊事は毎日、母と一緒にしていました。
 
 
 
幼稚園をお休みしていることをのぞけば
何事もなかったようにケロっとしているのです。
 
 
「今日、うみくん、幼稚園おやすみする~」と言ううみくん
まねで返しながら指示出しをする母。
そんな母にうみくん
「だから、幼稚園おやすみする~って言ってるでしょ!」と
幼稚園に電話連絡することを逆に母に指示出し。
 
「幼稚園おやすみする~」のはじめの頃は
うみくん家から一歩も出ずで・・。
母が幼稚園におやすみの電話連絡をしていました。
お休みした日は幼稚園から夕方過ぎに電話が入ります。
 
母と先生がうみくんから離れてうみくんの様子を
電話でお話ししていると、
うみくん母のそばにやってきて
「電話かわってー」と母から電話を奪い
先生とお話ししていました。
 
電話連絡し幼稚園をおやすみする日が数日過ぎたころ。
「幼稚園おやすみするから電話して」から
幼稚園バス到着時間にエントランスまで降りるようになりました。
 
身支度は整えずエントランスへ降りて行くうみくん
エプロンとお鞄は母が持っていきます。
 
お迎えの先生に
「幼稚園おやすみします」とあいさつして帰宅。
次の日も同じようにエントランスまで降りて
幼稚園バスの先生にお休みを告げて帰宅します。
また次の日も同じように帰宅します。
 
うみくんの様子を幼稚園の先生と夕方に電話で話しながら
幼稚園バスの利用をしばらくやめて
自由登園で様子を見守ることにしました。
 
朝の日課で過ごし、登園の身支度を指示出しをする母は
登園を嫌がるうみくん名鉄バスで行くことを提案しました。
 
するとうみくん、幼稚園の身支度は整えず
母がエプロンとお鞄を手に名鉄バスで幼稚園へ向かいます。
園の門まで来たうみくんでしたが
門の前まで行くと先生に
「幼稚園おやすみします」と伝え帰宅しました。
 
次の日は名鉄バスにも乗らず自宅で過ごしました。
 
その後も幼稚園へ名鉄バスで登園するのですが
園には入れないうみくん

先生との会話で園に足を一歩ふみいれたうみくん
つかさず先生、うみくんと手をつなぎ
「エプロンとお鞄はいいですよー」
「お母さんも一緒に入ってください」と
母も一緒にうみくんと幼稚園に入ります。

年中さんの教室に向かううみくんを見届けた母が
幼稚園から出ようとすると
「せっかくですからお母様もご一緒に
幼稚園でお過ごしください」と主任先生。
 
うみくんと幼稚園のお友だちと先生と一緒に遊んで過ごします。
 
1時間ほどすると
「今日はもう帰るー」とうみくん
担任の先生とお話しし
「明日も待ってるよー」と声をかけられ嬉しそうに帰宅しました。
 
この頃のうみくんに対しての海人とぉちゃん。
早目に帰宅できる時は早目に帰宅して
夕方の日課からうみくん日課に加わります。
 
夕方のお散歩やお風呂、夕食のあと
じぃちゃんの部屋でふたり一緒に遊びます。
 
海人とぉちゃんにうみくんの様子を物語で語ると
ただ淡々と耳を傾けていました。
 
母に対して問い詰めるようなこともなく
責めることもなく・・・。
 
うみくんと母の日課にできる限り加わり
遠巻きに見守っているかのような海人とぉちゃん。
 
それが母にはかなり楽でした。
 
この時、うみくんが「幼稚園おやすみする~」と言ってから
2週間が過ぎようとしていました。