バリデーションと生活リズム
昨日の記事の子育ち同期のSちゃん、
この4月から特別養護老人ホームで働いています。
63人の利用者さんは100%認知症があります。
在宅での介護が困難な方も多く
最後の看取りは病院ではなく施設を希望され
入所されているそうです。
そんなSちゃんから届いたメールをご紹介します。
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この前、特養の先輩ナースがふと言いました。
生活リズムができてる人は認知になっても、
自分で自分のことができるから家族も楽に在宅で看れる。
心も落ち着いているから、認知でも受け入れられるって。
遠藤さん、すごすぎる!!って思いました。
認知、高齢者で溢れる日本を救いますね~。
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私も、遠藤さんの子育ち理論は子育てだけでなく、
介護へも当てはまると思っているひとりです。
講座で遠藤さんから
子育ちとバリデーションは似ていると聞いていましたが
Sちゃんのメールで、やっぱり、子育ちだな~と、実感しました。
この3月で、82歳になられたお義母さん。
10年前にお義父さんが他界してから、一人暮らしをしています。
毎日、同じ日課で過ごし、掃除、洗濯、炊事をこなし、
お買いものには原付でおでかけ。
何かしら動いていて、歳を感じさせないお義母さんです。
お義母さん、自分でできることは自分でする、
という意識が強いです。
ですが、自分が無理だと思うことは無理強いはしません。
お買いもので重たいもの、原付では運べないもの、
移動距離が長くて原付では移動が困難なことなど
必ず、海人とぉちゃんかミニカーのおじさん(義弟)に
時間と体調管理などを含め、生活リズムができているので
自分のできること、できないことが明確なんだと思います。
一日の流れも身体で覚えているので自然に動けるのだとも・・。
ですが、年々動作が緩慢になっていくことも自覚してみえます。
時折、嘆くこともありますが、
年を重ねるがゆえの自然の成り行きと捉えています。
これが「今、大切なこと」を意識することに
繋がるのだとも思います。
日課で過ごすということ、リズムある生活は
人と時間の流れをつくります。
この時間の流れが、
今日をよりよく生きるということなのかも・・・。