読み書き計算~数字と時計~
うみくん、今日は子ども会の行事で
先ほど出かけて行きました。
そのお出かけの
ほんの少し前のできごとです。
柱時計のゼンマイを巻き忘れて
柱時計が止まっていました。
それに気づいたうみくんが
柱時計のゼンマイを巻きました。
うみくんのその様子を背後から眺めていると
柱時計に何やらついていることに気づきました。
「あれっ?なんかついてる」と
母が不思議そうに言うと
「えっ?今気づいたの?」
「前から貼ってあったじゃん!」
と言うと、柱時計の振り子を揺らし
時計がカチコチ鳴るのを確認してから
柱時計の扉を閉めました。
-おしまい-
我が家のリビングには
昭和初期のゼンマイ手巻き式柱時計が
あります。
ゼンマイを巻き忘れると
止まってしまいます(苦笑)
ゼンマイは海人とぉちゃんのお役目なので
母はすっかり忘れていました。
普段、柱時計を見ているにもかかわらず
時計についていた紙には気づかず・・・。
時計の1~12の数字の横に
手書きの数字の紙が
貼り付けてあったのですが
うみくんがつけたらしいのです。
4の数字の横には20と16。
5の数字の横には25と17。
と、まぁこんな感じで分と午後時間を並べて
貼り付けてありました。
「お母さん、知らないって、どんなんだよー」
「もうさー、だいぶ前に貼ってあったのにー」
と、呆れ顔のうみくんでした。
数字や時刻表が大好きなうみくんは
算数の時計の授業は得意だったようです。
「学校のと同じにしたんだよー」と
笑っていましたが・・・。
時刻表に並ぶ数字は大好きで
いつも眺めているうみくんですが
計算問題で並ぶ数字や九九の表は
大の苦手で
「数字の種類が違うんだよー」と言ってます(苦笑)
幼少期の頃は「4」へのこだわりが強かったので
表示される目につく数字も「4」こだわり
手にするものにのみならず
乗車するバスをも何本も見送ったこともあります。
幼児期の成長は緩やかで
感覚過敏という感性も持ち合わせていて
数字で何かを表すことが多かったうみくん。
絵を書いたり字を書いたりするよりも
図形や数字を書きながら、もごもごと
何やらひとりで呟くように話していました。
「数字が風景に見える」そんな感覚に
近かったのかもしれないなぁーと
あの頃のうみくんを思い出すことも
しばしばありますが・・・。
今はその感覚も薄れ
気にかかるところも感覚が敏感な面も
日常生活を送るには支障もなく
目立たなくなっています。
ひとり時間で柱時計の数字を眺めつつ
うみくんとの数字にまつわる出来事を
走馬灯のように思い返しながら
「読み書き計算は生活の一部」という
遠藤さんの言葉が
何度もリピートする母です。