覚えることは思い出すこと?
うみくんが宿題の書き取りをしていた
ある日のできごとです。
「ぼくさー、覚えるために
漢字の書き取りしてるんじゃないんだよねー」
と、書き取りをしながら唐突に言いました。
うみくんの言葉にビックリした母は
「えっ?覚えるためじゃないのー?」
と、うみくんに言いました。
「宿題だからやるんだよー」と
顔を上げずに黙々と漢字の書き取りをしながら
うみくんは言いました。
少し間をあけて
「そっかぁー、宿題だからかー」
と、母が言うと
うみくんはパッと顔を上げて慌てて
「あっ!綺麗に書くためでもあるよー」
「センターでやるときはそんな感じー」
と、母の方を向いて言いました。
-おしまい-
何となく母は
覚えるための書き取りじゃぁないなーと
以前から感じていました。
漢字テストの前にうみくんに書き取りを促しても
「学校で覚えるからいいー」とか
「見て覚えるからいいー」とか
言っていたんです。
宿題以外は漢字の書き取りをしないうみくんに
何だかなぁーと思いつつも
Otamisanのブログにもありましたから
(こちらも→授業有効活用?)
それはそれでいいかーと思うようにしていました。
ですが、返却されたテストを見ながら
「これさー、もう少しだったんだよねー」
「ここまで思い出せたんだけどさー」
「惜しかったんだよねー」
なんて言ううみくん。
そういえば、「遊び」発生の学習法の中で
覚えるとは思い出すことという
学習と記憶についての話がありました。
うみくんを眺めながら
こういうことなのかなぁーと
ぼんやり思う母です。