~遠藤式子育ち理論研究所~遠藤さんの子育ち

遠藤式子育ち理論実践中の子育ち家族です👨‍👩‍👧

母は失敗させる人

我が家は土鍋で調理をしています。
大きい土鍋(3~4人用)ひとつと、ひとり用土鍋をふたつを使用しています。
 
大きい土鍋はお義母さんから譲り受けたもの、
ひとり用土鍋は結婚した時に購入したものです。
日々の調理はだいたいこの三つの土鍋で対応しています。
 
 
うみくん、昨日の夕ご飯の支度中に右手を火傷してしまいました。
 
大きい土鍋のスープを自分のお皿によそる時に
となりの小さな土鍋に気をとられ、
大きな土鍋に右手の甲が触れてしまったようです。
 
「あっ、あつ~~」 と、ビックリ声のうみくん
私は、慌ててうみくんに近寄り、「どうした?」と言うと
「あっ、うん、どなべ、さわっちゃったんだよね・・・」と、うみくん
 
「さわっちゃったか・・・、冷やすよ。こっち来て」と、
うみくんの火傷の右手を見ながら、水道の流水でうみくんの右手を冷やしました。
 
流水で冷やすうみくんの右手を支えながら
「いたい?」と、私が聞くと
「いたくないよ、だいじょうぶ」と、うみくんが答えました。
しばらく、冷やしていると
「どのくらいするの?」と、うみくんが聞きました。
「そうだな・・。あと、2分くらいかな・・・」と私が答えると、
「あと、2分か・・・」と、小さな声でつぶやくように言いました。
そして、冷やしている右手をじっと見つめていました。
 
冷やし終えると、うみくん、火傷のあとを見ながら、
「お母さん、今日はお母さんがスープよそってくれる?」と、言いました。
「うん、わかった。今日はお母さんがごはんのお支度するね」と、
夕食の食卓の準備を始めました。
すると、うみくん「ありがとう」と言いながら、
冷凍庫から保冷材を1つ手にリビングの食卓へ向かいました。
 
私が食卓の準備をしている間、ずっと保冷材で右手を冷やしていました。
うみくん、ごはん、準備できたよ」と、うみくんに声をかけると
「は~い、ありがと~。」と、保冷材を右手から外してごはんを食べ始めました。
 
 
それから、しばらくして、うみくん
赤みがかった火傷のあとに大きめのバンドエイドを貼りました。
 
そして、今朝、右手の火傷を私に見せて
「お母さん、見て、やけど、大丈夫だよ。いたくないよ」と、言いました。
私は、うみくんの右手を手に取り、少し赤みがひいた火傷を見ながら
「わぁ~、よかった~。いたくないの?」と、言いました。
 
「うん、大丈夫だよ。冷やしたのがよかったね~」と、うみくんが言いました。
私は、「そっか~、冷やしたのがよかったね~。」と、うみくんの顔を見てにこっと笑いました。
「ありがと~」と、うみくんも私に、にこっと笑い返しました。
 
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ちょっと、目をはなしたすきの出来事でした。
指示なしでもできていることだったので、私に見守る配慮が欠けていたかも知れません。
ですが、うみくん、驚くほど冷静でした。
 
 
遠藤さんは講座の中で
母は失敗をさせる人。小さな失敗を一緒にたくさんする人。
と、お話しされます。
 
 
刃物、水、湯、機械など、様々な物に囲まれている生活の中では、
危険ととなり合わせだと思います。
そして、失敗ともとなり合わせだとも思います。
子が危険から身を守れるように、子が危険を判断できるようにすること、
その対応を身につけることが大事だと実感しました。
何だかこの失敗でうみくんは自分で判断と行動をし、
新たな気づきを得る経験ができたなぁ~と、感じました。
もちろん、命が危ぶまれる失敗は論外ですが、
新たな気づきを得ることができる小さな失敗は貴重な体験なのかも知れません。
 
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「たよりもりの」でも、小さな失敗 ちょっと動揺してしまいました がありました。
以前、マツお母さんのブログにもありました。